装いの最も表層となるウィンターアウターは、それ次第で第一印象が決まってくる重要なアイテム。
毎日同じものを着ることも少なくないからこそ、こだわりたいところです。

ダウンアウターは防寒機能は抜群でも、ファッションアウトドアな印象になりがち。

そこで、2024 A/W CollectionのStand Collar Puffer Jacketの製作では、機能性を保ちつつ、どれだけアイコニックなシルエットを作り出せるかを追求し、小さなディテールを効かせた1枚に仕上げました。

今回のDesign Storiesでは、そんなStand Collar Puffer Jacketに注目。

製作過程や素材について紐解きながら、おすすめスタイリングについてもご紹介します。

leinwändeでは、マニッシュなアイテム構成とディテールからどれくらいの”アク”を１つのアイテムに盛り込めるかを意識しながら製作が進められます。

Stand Collar Puffer Jacketでは、丸みを大切にしながらも、アームホールのサイジングも少しだけコンパクトにすることで、ちょうど良い違和感のあるディティールに。

フロントの開き部分はカービングさせて、小さいドットボタンを近くに配置し、裏地にはポリエステル素材の起毛のあるフェイクスウェードを用いることで、表地とのコントラストを生み、アクセントとなるよう制作されました。

「大人のワードローブ一つのアクを」をコンセプトに、洗練されたエロティシズムと対照的な無骨さをコラージュのように組み合わせ、遊び心あるリアルクローズへと落とし込むleinwändeの製作を通してデザイナーは、

“男性服には、「このアイテムはこういう生地とシルエットであるべき」という消費者も含めた理想像と期待が存在しているのに対して、女性の衣文化は自由であり、極論、身体が布で覆われていて、他者にユニークな印象を与えれば、それが衣服になっていく。”

そんな印象があると語り、

Stand Collar Puffer Jacketでも、シルエットや素材を自由に駆使しながら、leinwändeらしいダウンジャケットを目指しました。

今回のStand Collar Puffer Jacketは、そんな羽毛文化を日本でも根付かせるべく、羽毛回収やクリーニング事業を行う日本羽毛製造株式会社と共に製作しました。

日本羽毛製造株式会社は、日本に2〜3社ほどしかないリサイクル羽毛を扱う企業で、東日本大震災での被災者の声をきっかけに、布団だけでなく、緊急時の防寒対策として役立つ羽毛を用いたアパレル製作も強みとしているメーカー様です。

羽毛は古くから羽毛布団を使う文化があったヨーロッパでは、適切なケアをしながら、100年以上も使われることがあるくらい、実はサステナブルな素材。リサイクル羽毛はサスティナブなだけでなく、新品と変わらない暖かさを持ちながら、羽毛独特のにおいが少ないというメリットも持ち合わせています。

ボリュームのあるネック周りや、裾の大きなカービング、長すぎない丈感など、ディテールにこだわりが詰まった Stand Collar Puffer Jacketは、ネックにデザインのあるアイテムとも合わせやすく、フロントからのぞかせるインナーを変えることで、印象に変化を加えることもできます。

“フロントのデザインの特徴を活かしながら、シャツやフリンジのニットをしっかり覗かせるスタイリングに。Stand Collar Puffer Jacketは、ミニボトムやタイツなどで遊んでも全体の印象が集まらないダウンアウターなので、コンパクトかつ可愛らしいスタイリングの日にもぴったりです。” by leinwande Designer

キュッと肩をすくみたくなるような寒さでも、外はにぎやかで、出かけたくなるこの季節。
防寒もデザイン性も両方楽しめるleinwändeのウィンターアウターと冬のお出かけを。

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